分布
北海道・本州・四国・九州をはじめ、 対馬・屋久島・種子島など、 日本の広い地域に分布しています。 地域によって体の大きさや角の形などに、 わずかな違いが見られることがあります。
FARMS INSECT LIBRARY
Trypoxylus dichotomus
北海道・本州・四国・九州をはじめ、 対馬・屋久島・種子島など、 日本の広い地域に分布しています。 地域によって体の大きさや角の形などに、 わずかな違いが見られることがあります。
クヌギやコナラなどが生える里山や雑木林に生息します。 昼間は落ち葉の下や木の根元などで休み、 夜になると樹液を求めて木の幹へ集まります。 幼虫は腐葉土や朽木が豊富な土の中で育ちます。
成虫の寿命は一般的に約2〜3か月です。 初夏から夏に羽化して活動を始め、 多くの個体は秋になるまでに寿命を迎えます。 自然界では成虫の姿で冬を越すことはありません。
成虫はクヌギ・コナラ・アベマキ・シイ・カシ類・ ヤナギ類などの樹液を食べます。 飼育下では昆虫ゼリーを与えます。 幼虫は腐葉土や、よく発酵した昆虫マットを食べて成長します。
大きさは地域や個体差、 幼虫期の栄養状態や飼育環境によって変化します。 オスは角を含めた全長で測ります。
丈夫で飼育しやすく、 昆虫飼育が初めての方にもおすすめです。 昆虫ゼリーの交換と適度な湿度管理を行い、 直射日光や高温を避けて飼育します。
メスは、よく発酵した腐葉土や発酵マットの中へ 卵を一つずつ産みます。 飼育下では、十分に加湿したカブトムシ用発酵マットを 飼育ケースへ深く入れ、下の部分をしっかり固めて 産卵しやすい環境を作ります。
幼虫期間は、およそ8か月から10か月です。 夏から秋にふ化した幼虫は、 腐葉土や発酵マットを食べながら成長し、 冬を幼虫の姿で越します。 春になると蛹室を作り、 蛹を経て初夏から夏に成虫となります。
国産カブトムシは、 力強く伸びた一本角を持つオスと、 丸みのある体を持つメスが特徴です。 オスの頭角は先端が大きく枝分かれし、 胸部にも短い角があります。
夏の夜にはクヌギやコナラなどの樹液へ集まり、 餌場をめぐってほかのカブトムシやクワガタムシと 力強い争いを繰り広げます。 大きな角を相手の体の下へ差し込み、 持ち上げて追い払う姿は、 国産カブトムシを代表する行動の一つです。
幼虫は腐葉土や朽木が分解された土の中で育ちます。 落ち葉や朽木を食べて細かくすることで、 森の土づくりにも関わる大切な役割を担っています。
国産カブトムシは、 卵・幼虫・蛹・成虫という完全変態の成長過程を 観察しやすい昆虫です。 幼虫飼育では、マットを乾燥させすぎず、 強く握ると形が残る程度の水分を保つことが大切です。 春以降に蛹室を作り始めたら、 ケースを動かしたりマットを交換したりせず、 静かに羽化を待ちましょう。
私たちが子どもの頃は、近所の野原や林の中で虫取りに夢中になり、家に帰るのも忘れて遊んでいました。
近年は、子どもたちを取り巻く環境の変化により、そのような体験が難しくなってきていることを、とても残念に感じています。
クワガタやカブトムシといった身近な生きものとのふれあいを通じて、昆虫の観察の楽しさや、自然環境の大切さ、人との関わりを感じてもらえたらと願っています。
また同時に、その楽しさを大人の方々にもお伝えしていきたいと考えています。
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